100均ヘッドホンコンペティションは、Poor Audio Organization(以下、PAO)管轄の元開催される、100均ヘッドホンの世界選手権です。
製作環境をより明確かつ公平な条件にするため、製作における技術規約が設けられています。これは素材、工具、加工内容などを公平なものにし、同時に制作コストの削減も実現するためです。
※2016.5.31 規定1.3に関して改定を実施致しました。
【1】競技物
1.1競技物の定義
100均ヘッドホン(以下、競技物)は、その主たる構造物が100円ショップで販売される製品により構成され、100均グッズの加工・組み立てによって完成するものである。
1.2競技物の仕様
1.2.1 全ての競技物はステレオ再生機能を持つ
1.2.2 バンド部を有するオーバーヘッド方式とし、耳掛け式・インナーイヤー式は認めない。
1.2.2 バンド部は伸縮機能を組み込まねばならない。
1.2.3 再生機器との接続は有線接続とし、無線での接続は認めない。
1.2.4 競技物は参加者が自ら組み立てたものに限る。ただし共同での製作は認める。
1.2.5 外観上、著しく実用性の欠ける競技物は参加を認めない。
1.3ドライバユニット
競技物に使用するドライバユニットについて以下のように規定する。
1.3.1 ドライバユニットはダイナミック型のみとし、他製品からの流用も認める。
1.3.2 ドライバユニットへの改造は認めない。
1.3.3 ユニットへの配線の仕方は自由である。
1.4イヤーパッド
イヤーパッドは、自作もしくは市販品をメーカーを問わず使用することが出来る。ただし、以下の条件を規定する。
1.4.1 市販品の場合、左右セットで販売定価が5000円以下の物に限り使用を認める。
1.4.2 自作の場合、100円ショップで販売される素材を用いる場合に限り製作を認める。
1.5部品
競技物を構成する100均グッズ(以下、部品)の使用について、以下のように規定する。ただしここに含まれない部品については、PAOの判断を問うものとする。
1.5.1 部品は、全国の100円ショップ(ダイソー・セリア・キャンドゥ・ワッツ等)により販売される製品を指す。
1.5.2 製作に使用した部品は、全てレシート等明細の提出を義務付ける。
1.5.3 全国展開のない100円ショップで部品を購入した場合、購入先が100円ショップである証明の提出を義務付ける。
1.5.4 購入先が100円ショップであれば、部品の価格が100円以上であっても使用を認める。
1.6加工
競技物を構成する部品への加工は、以下のように規定する。ただしここに含まれない加工については、PAOの判断を問うものとする。
1.6.1 加工は、穴あけや切断など原形に追加工作を施すものに限り認める。フルスクラッチは認めない。
1.6.2 異なる部品同士の接着や分解など、組み合わせての加工は認める。
1.6.3 部品は、原型をとどめていなければならず、融解・粉砕等による再構成はフルスクラッチと見なす。
1.7工具
部品を加工する際に使用する工具を、以下のように規定する。ただしここに含まれない工具についてはPAOの判断を問うものとする。
1.7.1 工具は、100円ショップ以外の製品でも使用を認める。
1.7.2 工具は、販売定価が5万円以内の物に限り加工への使用を認める。
1.7.3 規約1.7.2を満たす限り、自己所有でない工具も使用を認める。
【2】競技内容
2.1競技の定義
競技は、競技物に対して幾つかの審査基準ごとに採点をし、最も評価の高い競技物を最優秀作品とする。また、各審査基準ごとに部門賞も制定する。
2.2 審査
審査における評価基準は、以下のように規定する。
a) 工作精度
b) デザイン
c) アイデア
d) 音
e) 重量(より軽い物を評価する)
f) 製作総費用(共通部品であるドライバユニットを除き、より低コストの物を評価する)
g) 上記に含まれない基準で審査委員が評価に値すると判断した部分はボーナスポイントとする。
2.3 審査員
競技物の審査は以下の者が行うものとする。
a) アンドルー飯田(PAO理事)
b) クロたん(PAO雑用)
c) 参加者募集中
【3】競技会参加
3.1 参加資格
3.1.1 100円ショップが好きなであること。
3.1.2 100円ショップのプロ・アマは問わない。
3.2.3 未成年者の参加に関しては保護者の同意を必ず得ること。
3.2 参加規定
3.2.1 技術規定を順守した競技物で参加すること。
3.2.2 参加は参加者1人1作品までとする。
3.2.3 参加した競技物は、同人誌やブログ等の各メディアへの公開を了承したものとする。
【4】品質検査
4.1 品質検査の概要
4.1.1 すべての競技物は審査前に品質検査が行なわれるものとし、規定に反する部分があった場合にはそれが修正されないかぎりは競技への参加は認めない。
4.1.2 品質検査に合格した競技物は、検査から審査までの間、一切の改造やセッティングの変更は認めない。
4.1.3 競技中はいつでも再検査が行なわれるものとする。再検査で規定に反する部分が発見された場合、偽装行為が行なわれたものとみなし、それまでの評価はすべて無効とすると共に、違反部分が修正されない限り、競技への参加は認めない。
4.1.4 検査において規定に反する箇所が修正が出来ない場合、参加者が希望すれば公開、参考評価として参加することは認めるが、記録は無効とする。
【5】失格
5.1 失格の定義
以下の項目に当て嵌る競技物、参加者はPAOの判断により失格とする。
5.1.1 他者に危険を及ぼすような、特異な加工がなされていると判断された場合。
5.1.2 第三者の権利を侵害している、もしくは侵害する恐れのある場合。
5.1.3 部品の偽装や加工の違反が判明した場合。
5.1.4 公序良俗に反する場合。
5.1.5 PAOなどの指示に従わず、競技会を妨害した場合。
5.1.6 特定の人物や組織を誹謗中傷する可能性のある場合。
5.1.7 その他フェアプレイの精神に反し、他の参加者に不快の念を抱かせる行為のあった場合。
【6】運営
6.1競技物の取り扱い
審査、イベント等での展示、写真撮影等のため、競技会終了後1ヶ月~3ヶ月程度PAOに無償にて貸与していただき、その後返却致します。
入賞作品につきましてはご返却後もイベントでの展示等の目的で再度貸与をお願いすることがありますので、ご返却後1年間はお手元に保管して頂ますようお願い致します。
6.2 個人情報の取り扱い
競技会への参加によりPAOが取得した個人情報は、以下の目的の為に利用致します。
a) 当競技会の運営管理
b) 当競技会への問い合わせ等ご連絡及び参加作品の返送・ご連絡
c) PAOが参加作品を使用する際の情報表示その他参加作品の使用に伴う利用
当競技会で参加者から取得した個人情報は、ご本人の同意がある場合、法令に基づく場合又は本応募要項に定める応募作品の使用に伴い必要な場合を除き、第三者に提供することはありません。
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